変数とは、何らかのデータに名前を付けたものです。数学の1次関数でも、y=x+1みたいな式のグラフを書く勉強をしたと思いますが、このyもxも変数です。C言語ではこの変数を宣言して扱うことができます。
変数の宣言
C言語では変数を使うために、まず宣言をする必要があります。宣言は以下の形式で行います。
型名 変数名;
型名は、変数がどのようなデータ形式なのかを指定します。今のところは、整数はint、実数はfloat、文字はcharとだけ覚えておきましょう。
変数名には英数字とアンダースコア(_)を使うことができます。ただし、1文字目に数字を使うことはできません。(コンパイルエラーとなります。)
セミコロン(;)は、変数の宣言に限らず、式の終端に必ず書きます。
また、宣言する場所は、関数の外、関数の中の先頭、ブロックの中の先頭で宣言できます。(C99/C11という規格では、どこでも宣言可能になりました。)宣言する場所によって、変数の有効な範囲が変わりますが、それについては別のページで解説します。
以下に、変数の宣言の例を示します。
#include <stdio.h>
int data;
int main(void)
{
printf("data = %d\n", data);
return 0;
}
変数”data”を宣言し、その値を表示しました。しかし、dataにはどんな値が入っているか不明で、実行環境によって表示される値が異なります。これを不定値といいます。次は変数に初期値を与えてみましょう。
変数の初期化
変数に初期値を与えることを、変数の初期化と言います。
初期値の与え方は、以下の形式です。
型名 変数名 = 初期値;
イコール(=)は、数学では”等しい”という意味ですが、C言語では”代入”という意味になります。C言語で”等しい”を表す記号は”==”になります。
変数に初期値を与えて表示してみましょう。
#include <stdio.h>
int data = 100;
int main(void)
{
printf("data = %d\n", data);
return 0;
}
data = 100
複数の変数の宣言と初期化
変数は同じ型であれば、1行で同時に複数宣言することができます。
例:変数の複数宣言
#include <stdio.h>
int data1 = 100, data2 = 200;
int main(void)
{
printf("data1 = %d\ndata2 = %d\n", data1, data2);
return 0;
}
data1 = 100
data2 = 200