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出力を一度に1画面ずつ表示する方法(moreコマンド)
moreコマンドを使用することで出力を一度に1画面ずつ表示することができます。
コマンド名は「more(さらに多くの、続きを)」が由来となっています。
コマンドの省略形は存在しません。
フォーマット
MORE [/E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n]] < [ドライブ:][パス]ファイル名
コマンド名 | MORE [/E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n]]
MORE /E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n] [ファイル]
[ドライブ:][パス]ファイル名
には、一度に 1 画面ずつ表示するファイルを指定します。コマンド名
には、出力を表示するコマンドを指定します。ファイル
には、表示するファイルの一覧を指定します。ファイル名はスペースで区切ってください。
スイッチは MORE の環境変数として設定することが可能です。
拡張機能が利用できる場合、– More — プロンプトで以下のコマンドを使用できます。
P n:次の n 行を表示します。
S n:次の n 行をスキップします。
F:次のファイルを表示します。
Q:終了します。
=:行番号を表示します。
?:ヘルプを表示します。
<space>:次ページを表示します。
<ret>:次の行を表示します。
使用例
テキストファイルを1ページずつ表示する
more filename.txt
filename.txt
: 表示するテキストファイルの名前を指定します。
このコマンドは、filename.txt
の内容を1ページずつ表示し、Enter
キーで1行ずつ、Space
キーで1ページずつ進めることができます。
コマンドの出力を1ページずつ表示する
dir | more
dir
: ディレクトリの内容をリスト表示するコマンド。| more
:dir
コマンドの出力をmore
コマンドに渡し、1ページずつ表示します。
このコマンドは、dir
コマンドの出力が多い場合でも、1ページずつ確認できます。
複数のファイルを連続して表示する
more file1.txt file2.txt
file1.txt
とfile2.txt
: 表示する複数のファイルを指定します。
このコマンドは、file1.txt
の内容を表示した後、続けて file2.txt
の内容を表示します。
特定の行から表示を開始する
more +10 filename.txt
+10
: 10行目から表示を開始します。
このコマンドは、filename.txt
の10行目から表示を開始し、1ページずつ進めることができます。
文字列の内容を標準入力から表示する
echo This is a very long line of text that will need to be viewed in parts | more
このコマンドは、echo
で出力された長いテキストを more
コマンドに渡し、1ページずつ表示します。
コマンド結果をファイルにリダイレクトして保存しつつ表示する
dir | more | tee output.txt
tee output.txt
:more
の結果をoutput.txt
に保存しながら画面に表示します。
これにより、コマンド出力を確認しながら、同時に結果をファイルに保存できます(標準的な cmd
には tee
コマンドはないため、PowerShellや他のツールが必要です)。
オプション一覧
オプション | オプションの説明 |
---|---|
/E | 拡張機能を有効にします。 |
/C | ページを表示する前に画面を消去します。 |
/P | フォーム フィード文字を展開します。 |
/S | 複数の空白行を 1 行に縮小します。 |
/Tn | タブを n 個のスペースに置き換えます (既定値は 8 です)。 |
+n | 最初のファイルを n 行目から表示します。 |
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