JavaScriptの開発環境と実行方法について解説します。
必要なもの一覧
前提として以下のものが必要になります。
- OS:Windows / Mac / Linux(何でもOK)
- ブラウザ:Google Chrome(何でもOKですが、DevToolsが分かりやすいのでChrome推奨)
- エディタ:Visual Studio Code(何でもOK)
- ランタイム:Node.js
すでに入っていればそのままでOKです。
ブラウザでJavaScript実行する
DevTools の Console で実行
一番手軽な実行環境が ブラウザのコンソール です。
手順は以下の通りです。
- Chromeを開く
- 適当なページを開く(GoogleでもOK)
- キーボードで
- Windows:
F12またはCtrl + Shift + I - Mac:
Command + Option + I
- Windows:
- 開いたパネルの中から Console タブを選択
Consoleで以下のように入力します。
1 + 1Enterキーを押すと以下のように出力されます。
2次に以下のように入力します。
console.log("Hello JavaScript");Enterキーを押すと以下のように出力されます。
Hello JavaScriptこれが一番小さい「JSプログラム」です。
HTMLファイル+<script>タグで実行
次は、ファイルとして保存して動かす方法です。
適当なフォルダに hello.html というファイルを作成して、以下の内容をコピペしてください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Hello JS</title>
</head>
<body>
<h1>JavaScriptテスト</h1>
<script>
console.log("hello from script tag");
alert("JavaScriptが動きました!");
</script>
</body>
</html>
hello.html をダブルクリックしてブラウザで開きます。(ブラウザにファイルをドラッグしたのでもOK)
画面上に「JavaScriptが動きました!」というアラートが出れば成功です。
また、DevToolsのConsoleタブを開くと hello from script tag が見えるはずです
上記HTMLの<script> ... </script> の中身が ブラウザで実行されるJavaScript です。
今後、DOM操作やイベントなどを学ぶときは、この「HTML+script」という形を使います。
VS Codeを編集環境として使用する
ブラウザのコンソールでも勉強できますが、
本格的に書くときは VS Code を使用するのがおすすめです。
プロジェクトフォルダを作る
- 任意の場所にフォルダを作成(例:
js-study) - VS Code を開く
- 「ファイル」→「フォルダーを開く」から
js-studyを選択
これで、js-study が 「作業フォルダ」 になります。
最初の .js ファイル
VS Codeの左のエクスプローラーから「新しいファイル」を選択し、ファイル名を hello.js にしてください。
hello.jsに以下を記述してください。
console.log("Hello from hello.js");次章で、Node.js を使ってターミナルから実行する方法を解説します。
Node.jsでJavaScriptを実行する
Node.jsのインストール
Node.jsの公式HPからインストーラをダウンロードして、インストールしましょう。
インストール確認
ターミナル(またはコマンドプロンプト / PowerShell)を開いて以下を入力します。
node -v以下のようにバージョンが表示されればOKです。(バージョンが違っていても問題ありません)
v24.11.1hello.js を実行してみる
VS Codeのターミナルで以下を実行します。
node .\hello.jsターミナルに以下が表示されれば成功です。
Hello from hello.jsブラウザ実行とNode実行の使い分け
ここまでで、以下の3パターンを体験しました。
- ブラウザコンソール
- HTML+
<script> - Node.js +
.jsファイル
それぞれの使い分けについて簡単に解説します。
ブラウザコンソール(Console)
- 1行〜数行の試し書きに最適
- 「この書き方をすると、どう動くんだろう?」をすぐ確認したいとき
HTML + <script>
- ブラウザで画面を動かすとき
- DOM操作
- イベント(クリック・入力など)
alert,promptなど
Node.jsで .js 実行
- 言語仕様(配列処理・関数・クラス・Promiseなど)をじっくり試したいとき
- 将来的に
- CLIツール
- サーバーサイド(Expressなど)
をやるときのベースになる
このJavaScript講座では、
- 文法・仕様 → Node.js(
.jsファイル+ターミナル実行) - ブラウザAPI(DOM, fetchなど) → HTML+
<script>+ブラウザ
という使い分けで進めていきます。
コメント