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目次
入力を並べ替える方法(sortコマンド)
sortコマンドを使用することで入力を並べ替えることができます。
コマンド名は「sort(並べ替える)」が由来となっています。
コマンドの省略形は存在しません。
フォーマット
SORT [/R] [/+n] [/M KB] [/L ロケール] [/REC レコードバイト] [[ドライブ1:][パス1]ファイル名1] [/T [ドライブ2:][パス2]] [/O [ドライブ3:][パス3]ファイル名3]
[ドライブ1:][パス1]ファイル名1
には、並べ替えられるファイルを指定します。
指定されていない場合、標準入力を並べ替えます。
入力ファイルを指定する方が同じファイルへの標準入力をリダイレクトするより速くなります。
使用例
ファイルの内容を並べ替えて表示する
sort filename.txt
filename.txt
: 並べ替え対象のテキストファイルの名前を指定します。
このコマンドは、filename.txt
の内容を昇順に並べ替えて表示します。
コマンドの出力を並べ替えて表示する
dir | sort
dir
: ディレクトリの内容をリスト表示するコマンド。| sort
:dir
コマンドの出力をsort
コマンドに渡し、行単位で並べ替えて表示します。
このコマンドは、dir
コマンドの出力結果(ファイルやディレクトリの一覧)をアルファベット順に並べ替えて表示します。
降順で並べ替える
sort /r filename.txt
/r
: 逆順(降順)で並べ替えます。
このコマンドは、filename.txt
の内容を降順に並べ替えて表示します。
標準入力から並べ替える
type filename.txt | sort
type filename.txt
:filename.txt
の内容を標準出力に表示します。| sort
: 標準出力の内容をsort
コマンドに渡し、並べ替えを行います。
このコマンドは、filename.txt
の内容を type
コマンドで表示し、それを sort
で並べ替えて表示します。
指定した文字列の位置から並べ替える
sort /+3 filename.txt
/+3
: 3文字目以降を基準に並べ替えを行います。
このコマンドは、filename.txt
の各行の3文字目以降を基準にして並べ替えを行います。
大文字と小文字を区別せずに並べ替える(PowerShell)
標準的なsortコマンドにはこの機能はありませんが、PowerShellではSort-Object
を使用して、大文字小文字を区別せずに並べ替えることができます。
Get-Content filename.txt | Sort-Object { $_.ToLower() }
Get-Content filename.txt
: ファイルの内容を取得します。Sort-Object { $_.ToLower() }
: 小文字化してから並べ替えを行います。
このコマンドは、filename.txt
の内容を大文字小文字を区別せずに並べ替えます。
並べ替えた結果をファイルに保存する
sort filename.txt > sortedfile.txt
> sortedfile.txt
: 並べ替え結果をsortedfile.txt
に保存します。
このコマンドは、filename.txt
の内容を並べ替え、結果を sortedfile.txt
に保存します。
オプション一覧
オプション | オプションの説明 |
---|---|
/+n | 各行の比較を始める文字番号 n を指定します。 /+3 は、各行の 3 番目の文字から比較を始める ことを意味します。 n 文字より少ない行は、ほかの 行より前に照合されます。 既定では、比較はそれぞれの行の最初から始め ます。 |
/L[OCALE] ロケール | 指定されたロケールでシステム既定のロケールを上書きします。 “C” ロケールは、最も速い照合 シーケンスに従います。 現在指定できるロケール は “C” のみです。 並べ替えは、常に大文字と小文字を区別します。 |
/M[EMORY] KB | 並べ替えに使うメインメモリのサイズをKBで指定します。 メモリサイズは、常に最小160 KBで制限されます。 メモリサイズが指定された場合、メインメモリをどれだけ利用できるかにかかわらず、指定されたサイズのメモリを使用します。 通常は、メモリサイズを指定していないとき、最高 のパフォーマンスを得られます。 既定では、並べ替えが既定の最大メモリサイズに格納できる場合は、(一時ファイルを使わないで)1回のパスで実行します。 そうでない場合は、(一部の並べ替えられたデータを一時ファイルに格納して)2回のパスで実行し、並べ替えと結合パスのためのメモリのサイズを等しくします。 入力と出力の両方がファイルの場合、既定の最大メモリサイズは利用できるメインメモリの 90% になります。 そうでない場合は、メインメモリの45%になります。 |
/REC[ORD_MAXIMUM] 文字数 | レコードの最大文字数を指定します(既定値 4096、最大値 65535)。 |
/R[EVERSE] | 並べ替えの順序を降順にします。 つまり、ZからA、9から0の順に並べ替えます。 |
/T[EMPORARY] [ドライブ2:][パス2] | データをメインメモリに格納できないときのために、並べ替えのための一時記憶域を保持する ディレクトリを指定します。 既定ではシステムの 一時ディレクトリを使用します。 |
/O[UTPUT] [ドライブ3:][パス3]ファイル名3 | 並べ替えられた入力ファイルが格納されるファイルを指定します。 指定されていない場合、データは 標準出力に書き込まれます。 出力ファイルを指定する方が同じファイルへの標準出力をリダイレクトするより速くなります。 |
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