[コマンドプロンプト] 権限の異なるユーザーでコマンドを実行する方法（runasコマンド）

2024年10月7日2024年11月6日

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権限の異なるユーザーでコマンドを実行する方法（runasコマンド）

runasコマンドを使用することで権限の異なるユーザーでコマンドを実行することができます。

コマンド名は「Run As（別のユーザーとして実行する）」が由来となっています。

コマンドの省略形は存在しません。

フォーマット

RUNAS [ [/noprofile | /profile] [/env] [/savecred | /netonly] ]
        /user:<ユーザー名> プログラム

RUNAS [ [/noprofile | /profile] [/env] [/savecred] ]
        /smartcard [/user:<ユーザー名>] プログラム

RUNAS /trustlevel:<信頼レベル> プログラム

プログラムには、実行可能なコマンドラインを指定します。

注意点

要求されたときのみ、ユーザーのパスワードを入力してください。
/profile は /netonly と互換性がありません。
/savecred は /smartcard と互換性がありません。

使用例

管理者としてコマンドプロンプトを実行

runas /user:Administrator cmd

/user: 管理者アカウントとしてコマンドを実行。
cmd: コマンドプロンプトを起動。

このコマンドを実行すると、管理者としてコマンドプロンプトが起動します。パスワード入力を求められる場合もあります。

他のドメインユーザーとしてプログラムを実行

runas /user:domain\username "notepad.exe"

domain\username: ドメインユーザー名を指定。
"notepad.exe": メモ帳を実行。

このコマンドは、指定したドメインユーザーとしてメモ帳を開きます。

特定のアプリケーションを管理者権限で起動

runas /user:Administrator "mmc.exe"

mmc.exe: Windows管理コンソールを管理者権限で実行。

コマンドをバッチファイルとして実行

runas /user:domain\username "cmd /C dir C:\"

"cmd /C dir C:"：dir コマンドで C ドライブの内容を一覧表示。

オプション一覧

オプション	オプションの説明
/noprofile	ユーザーのプロファイルを読み込まないように指定します。この結果、アプリケーションをより速く読み込むことができますが、一部のアプリケーションが正しく動作しない可能性があります。
/profile	ユーザーのプロファイルを読み込むように指定します。これは既定値です。
/env	ユーザーの環境ではなく、現在の環境を使用する場合に使います。
/netonly	指定された資格情報をリモートアクセスのみで使用する場合に使います。
/savecred	ユーザーが以前に保存した資格情報を使います。
/smartcard	資格情報がスマートカードから提供される場合に使います。
/user	<ユーザー名> の形式は、”ユーザー@ドメイン” または”ドメイン\ユーザー” です
/showtrustlevels	/trustlevel に対して引数として使用できるレベルを表示します。
/trustlevel	<レベル> は /showtrustlevels に列挙されているレベルのいずれかです。