[Unity] uGUIのトグル(Toggle)の使い方

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トグル(Toggle)とは

トグル(Toggle)は、UnityのUIシステム(uGUI)における「オン/オフ」を切り替えられるチェックボックス形式のUIコンポーネントです。

  • トグル(Toggle)の主な特徴
特徴内容
2状態を持つオン(✔付き)/オフ(✔なし) の2つの状態を切り替える
Booleanで状態管理できるisOn プロパティで現在の状態を取得・設定可能
イベントに対応状態が変化したとき onValueChanged イベントが発火する
グループ化が可能ToggleGroup を使えば「ラジオボタン」のように排他的選択も可能になる
見た目を柔軟にカスタマイズ可能チェックマーク・背景・トランジション・アニメーションも自由に設定可能
  • トグル(Toggle)の主な用途
用途解説
オプション設定BGMオン/オフ、通知オン/オフ などの設定切り替えに最適
選択肢の提示複数選択や1つだけ選べる選択肢の切り替え
フラグ操作ゲーム内のスイッチやモード変更の状態管理
UIの表示制御トグル状態によって別のUIを表示・非表示する

トグル(Toggle)を構成するオブジェクト

Toggle
├── Background
│   └── Checkmark
└── Label
オブジェクト名機能カテゴリ役割
Toggle本体オン/オフの状態管理やイベント処理を行う。
Toggleコンポーネントを持つ。
Backgroundビジュアルトグルの背景枠。通常はチェックボックスやスイッチの外枠を表現する。
Imageコンポーネントを持つ。
Checkmark表示制御オン時に表示されるチェックマーク(✔)。
デフォルトでToggle.graphic に設定される。
Imageコンポーネントを持つ。
Labelテキスト表示トグルの説明テキスト。
項目名や設定名などを表示(任意・TextまたはTMP対応)
Textコンポーネントを持つ。

ImageとTextコンポーネントについては、下記の記事で詳しく解説しているので参照してください。

トグル(Toggle)の基本的な使い方

トグル(Toggle)を使用するには、UI要素を配置するためのCanvasが必要です。
もし、シーンにCanvasが無い場合は、Canvasを作成してください。

キャンバス(Canvas)の作成:
「ヒエラルキー(Hierarchy)」ウィンドウを右クリック⇒UI⇒キャンバス(Canvas)
を選択してCanvasを作成します。

トグル(Toggle)の作成:
「ヒエラルキー」ウィンドウのCanvasオブジェクトを右クリック⇒UI⇒トグル(Toggle)
を選択してToggleをCanvasに追加します。

Toggleコンポーネントでは以下の項目を設定できます。

  • Interactable
  • 遷移 (Transition)
  • ナビゲーション (Navigation)
  • 可視化 (Visualize)
  • オンにする (Is On)
  • 遷移を切り替える (Toggle Transition)
  • グラフィックス (Graphic)
  • グループ (Group)
  • 値の変更時 (Boolean) (On Value Changed (Boolean))

順番に解説していきます。

Interactable

Toggleがユーザー操作を受け付けるかどうかを制御するプロパティです。

詳細は、Button (Legacy)の記事で解説していますので、そちらを参照してください。

遷移 (Transition)

ボタンの状態(通常/ホバー/クリック/無効)に応じて、見た目を変える仕組みです。

詳細は、Button (Legacy)の記事で解説していますので、そちらを参照してください。

ナビゲーション (Navigation)

キーボード・ゲームパッドなどの入力デバイスを使って UI を移動(フォーカス)するための制御機能です。

詳細は、Button (Legacy)の記事で解説していますので、そちらを参照してください。

可視化 (Visualize)

Inspector の Navigation セクション右上に表示される Visualize ボタンをクリックすると、
Sceneビューに「矢印(Arrow)」が表示され、他のUIへのナビゲーション接続が見えるようになります。

これは、キーボードやゲームパッドによるUI移動経路を直感的に確認するためのデバッグツールです。

オンにする (Is On)

トグルが現在「オン」状態か「オフ」状態かを示すブール型のプロパティです。

トグルがON ⇒チェック状態
トグルがOFF ⇒非チェック状態

遷移を切り替える (Toggle Transition)

Toggle のオン/オフ状態が切り替わる際に、視覚的な変化(アニメーション)をどう表現するかを設定するプロパティです。
遷移モードを「None」、「Fade」から選択します。

  • Fadeモード
    • チェック時:Checkmark(Toggle.graphic)の Alpha が 1(表示)
    • 非チェック時:Alpha が 0(非表示)
    • Color の A(透明度)成分を変化させて、ふわっと表示・非表示させる演出
  • Noneモード
    • トグルの状態は変化しても、見た目に一切変化が起きない
    • デザイナーが独自でスクリプトやアニメーションを制御したい場合に使う

グラフィックス (Graphic)

トグルの「チェック状態(オン/オフ)」を視覚的に示す UI 要素(主にチェックマーク)を指定するプロパティです。
初期状態では、Toggle -> Background -> Checkmark が自動的にセットされています。

グループ (Group)

この Toggle が「Toggle Group(トグルグループ)」に所属しているかどうかを設定するものです。

トグルグループとは、複数のToggleを1つの選択肢セットとして管理するコンポーネントです。
トグルに group を設定することで、排他的な選択(1つだけ選べるラジオボタン)を実現できます。

値の変更時 (Boolean) (On Value Changed (Boolean))

Toggle のオン/オフが切り替わったときに自動的に呼び出される UnityEvent(イベント) です。

イベントの引数はBoolean型で、現在のトグル状態(true=ON, false=OFF)が渡されます。

public void OnToggleChanged(bool isOn)
{
    if (isOn)
        Debug.Log("トグルがオンになりました");
    else
        Debug.Log("トグルがオフになりました");
}
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