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1個以上のファイルを別の場所にコピーする方法（copyコマンド）
copyコマンドを使用することで1個以上のファイルを別の場所にコピーすることができます。
コマンド名は「copy（コピー）」が由来となっています。
コマンドの省略形は存在しません。
フォーマット
COPY [/D] [/V] [/N] [/Y | /-Y] [/Z] [/L] [/A | /B] 送り側 [/A | /B]
[+ 送り側 [/A | /B] [+ ...]] [受け側 [/A | /B]]送り側には、コピーするファイル (複数可) を指定します。受け側には、新しいファイルのディレクトリまたはファイル名 (複数可) を指定します。
環境変数 COPYCMD でスイッチ /Y が設定されている場合があります。このスイッチは、コマンド ラインから /-Y が指定されると無効になります。既定では、COPY コマンドがバッチ スクリプトから実行されていない場合、上書き確認メッセージが表示されます。
複数のファイルを追加するときは、受け側に 1 個のファイルを指定し、送り側に複数のファイルを指定します (ワイルドカードを使うか、ファイル 1 + ファイル 2 +ファイル 3 と指定します)。
使用例
単純なファイルのコピー
copy source.txt destination.txtsource.txt: コピー元のファイル名。destination.txt: コピー先のファイル名またはパス。
このコマンドは、source.txt を destination.txt としてコピーします。同じフォルダにコピーした場合、destination.txt という名前のファイルが新しく作成されます。
ファイルを別のディレクトリにコピーする
copy C:\source\file.txt D:\backup\file.txtC:\source\file.txt: コピー元のファイルのパス。D:\backup\file.txt: コピー先のディレクトリおよびファイル名。
このコマンドは、C:\source フォルダ内の file.txt を D:\backup フォルダにコピーします。
複数のファイルを一度にコピーする
copy *.txt D:\backup\*.txt: 現在のディレクトリ内のすべての.txtファイルを指定します。D:\backup\: コピー先のディレクトリを指定します。
このコマンドは、現在のフォルダ内にあるすべての .txt ファイルを D:\backup フォルダにコピーします。
ディレクトリ全体をコピーする
copy C:\source\*.* D:\backup\*.*: 現在のディレクトリ内のすべてのファイルを指定します。
このコマンドは、C:\source フォルダ内のすべてのファイルを D:\backup にコピーします。ただし、サブディレクトリは含まれません。
ファイルを結合してコピーする
copy file1.txt + file2.txt combined.txtfile1.txtとfile2.txt: 結合するファイルを指定します。combined.txt: 結合後の出力ファイルを指定します。
このコマンドは、file1.txt と file2.txt の内容を結合し、combined.txt という1つのファイルにコピーします。
バッチモードで確認を無効にしてコピーする
copy /y source.txt destination.txt/y: 上書き確認を無効にします。
これにより、コピー先のファイルが既に存在する場合でも、確認メッセージなしで上書きされます。
オプション一覧
| オプション | オプションの説明 |
|---|---|
| /A | ASCII テキスト ファイルとして扱います。 |
| /B | バイナリ ファイルとして扱います。 |
| /D | 受け側のファイルが暗号化が解除されて作成されるようにします。 |
| /V | 新しいファイルが正しく書き込まれたか検査します。 |
| /N | MS-DOS 形式以外の名前のファイルをコピーするときに、利用可能ならば、短いファイル名を使用します。 |
| /Y | 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示しません。 |
| /-Y | 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示します。 |
| /Z | ネットワーク ファイルを再起動可能モードでコピーします。 |
| /L | 送り側がシンボリック リンクの場合は、送り側リンクが指し示す実際のファイルではなく、リンクをターゲットにコピーします。 |
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